札幌市で車は必要?車関連費を主要52都市と比較

札幌市で車は必要?公的データで検証する 生活費

引っ越し・転勤前にチェックしておきたい札幌市の車事情です。札幌市で車は必要か、車なし生活はできるのかを、車にかかるお金と公共交通へ使うお金、通勤・通学の手段という公的データで確かめます。

札幌市の参考になる北海道全体の値

北海道の自家用乗用車普及率は

0.986台/世帯

令和7年3月末時点の自家用乗用車保有台数を、令和8年1月1日時点の世帯数で割った値です。

北海道0.986台/世帯47都道府県中40位
全国平均1.009台/世帯北海道の約1.0倍
札幌市の車関連費52都市中43位支出額が高い順

札幌市の通勤・通学手段2020年国勢調査・15歳以上の通勤者・通学者
  • 自家用車35.1%
  • 自転車6.7%
  • 公共交通機関26.4%
  • オートバイ0.1%
  • 徒歩11.2%
  • その他(複数手段の組み合わせなど)20.5%
その他の内訳

ハイヤー・タクシーのみ、勤め先・学校のバスのみ、複数手段の組み合わせ、不詳 など

自家用乗用車の世帯当たり普及台数が1台に満たない都道府県は、東京・大阪・神奈川・京都・兵庫・埼玉・千葉・北海道の8都道府県のみです。北海道はそのうち8番目に低い水準でした。

駐車場とガソリン価格の目安

総務省統計局「小売物価統計調査」(2026年8月)では、札幌市の月極駐車場(屋根なし・アスファルト舗装・小型自動車)は月12,433円、時間貸し駐車場(平日昼間・小型自動車)は1時間467円でした。レギュラーガソリン(セルフサービス式を除く)の小売価格は1Lあたり169円です。

月極駐車場(月額)12,433円屋根なし・アスファルト舗装・小型自動車
時間貸し駐車場(1時間)467円平日昼間・小型自動車
ガソリン(1L)169円レギュラー・セルフ式を除く

これは街中の全駐車場・全ガソリンスタンドを集めた相場ではなく、条件を揃えて選んだ調査地点の公的統計価格です。駐車場の月極は都道府県庁所在市や人口15万人以上の市、時間貸しは都道府県庁所在市が対象。後述の「ガソリン代(年間支出額)」は世帯の年間支出額、ここでの価格は1Lあたりの単価で、別の指標です。

札幌であなたに車は必要?

30秒で確認

車を使う場面が、あなたの毎日にどれだけあるか

札幌市の平均値だけで、あなたに車が必要かは決まりません。まずは、車が必要になる場面を確認しましょう。

当てはまる条件が多いほど、車を使う頻度と、所有・カーシェア・レンタカーなどの選択肢を比べる材料が増えます。条件が少ない場合も、移動する時間帯や荷物の量を含めて考えることが大切です。選択内容はこのページ内だけで扱われ、保存・送信されません。

家族構成別に、先に確認したいこと

一人暮らし

通勤先、日常の買い物、夜間の移動、帰省や旅行で車を使う頻度を確認します。

夫婦二人

休日の利用回数と、二人で移動する行き先・荷物の量を確認します。

子育て世帯

保育園・学校・病院への移動、雨の日の送迎、大きな荷物がある日の動きを確認します。

高齢者がいる家庭

通院や送迎の頻度、公共交通の利用しやすさ、家族が運転できる時間帯を確認します。

公的データで見る、札幌市の車関連費

総務省統計局「家計調査」で、札幌市の二人以上世帯が2025年に支出した自動車等関係費は257,783円です。月あたりに換算すると21,482円。全国平均より82,472円低い金額でした。

自動車等関係費・年間257,783円月あたり 21,482円
全国平均との違い−82,472円全国平均 340,255円
主要52都市中43位支出額が高い順

つまり、札幌市では車への支出が全国平均より約24.2%少ないというデータです。ちなみにこの数字は、車を持たない世帯も含んだ平均です。また、自動車等関係費には購入費も含まれるため、1台の年間維持費として読む数字ではありません。

主要52都市を札幌市比で見る

札幌市の自動車等関係費を100とし、同じ2025年・二人以上世帯・年間支出額で比較しました。赤系は札幌市より高い支出、ミント系は低い支出です。支出の高低を、暮らしやすさの優劣としては扱いません。

都市 自動車等関係費 札幌市比 札幌市との差
鳥取市 562,591円 218.2% +304,808円
富山市 562,198円 218.1% +304,415円
松江市 538,972円 209.1% +281,189円
水戸市 512,133円 198.7% +254,350円
前橋市 490,556円 190.3% +232,773円
福井市 466,740円 181.1% +208,957円
佐賀市 452,074円 175.4% +194,291円
名古屋市 447,527円 173.6% +189,744円
津市 444,293円 172.4% +186,510円
長野市 442,732円 171.7% +184,949円
山形市 442,633円 171.7% +184,850円
徳島市 435,110円 168.8% +177,327円
北九州市 431,467円 167.4% +173,684円
岐阜市 422,719円 164.0% +164,936円
浜松市 403,504円 156.5% +145,721円
奈良市 396,545円 153.8% +138,762円
甲府市 395,697円 153.5% +137,914円
福島市 388,989円 150.9% +131,206円
岡山市 384,279円 149.1% +126,496円
金沢市 382,388円 148.3% +124,605円
広島市 380,886円 147.8% +123,103円
高松市 377,336円 146.4% +119,553円
大津市 376,714円 146.1% +118,931円
千葉市 372,389円 144.5% +114,606円
山口市 364,169円 141.3% +106,386円
盛岡市 358,215円 139.0% +100,432円
和歌山市 356,996円 138.5% +99,213円
鹿児島市 352,986円 136.9% +95,203円
仙台市 349,735円 135.7% +91,952円
秋田市 339,236円 131.6% +81,453円
宇都宮市 335,142円 130.0% +77,359円
堺市 334,112円 129.6% +76,329円
大分市 327,012円 126.9% +69,229円
青森市 317,824円 123.3% +60,041円
熊本市 312,006円 121.0% +54,223円
川崎市 306,405円 118.9% +48,622円
松山市 304,878円 118.3% +47,095円
静岡市 289,420円 112.3% +31,637円
長崎市 283,108円 109.8% +25,325円
福岡市 278,462円 108.0% +20,679円
新潟市 275,385円 106.8% +17,602円
高知市 270,779円 105.0% +12,996円
札幌市 257,783円 100.0% —
横浜市 252,598円 98.0% −5,185円
宮崎市 229,864円 89.2% −27,919円
東京都区部 220,116円 85.4% −37,667円
京都市 215,148円 83.5% −42,635円
大阪市 210,872円 81.8% −46,911円
相模原市 171,151円 66.4% −86,632円
那覇市 169,637円 65.8% −88,146円
さいたま市 168,048円 65.2% −89,735円
神戸市 129,362円 50.2% −128,421円

北海道全体の自家用乗用車普及率は全国で8番目に低く、家計調査でも札幌市の自動車等関係費は主要52都市中43位でした。ただし、前者は都道府県、後者は都市のデータです。この二つだけから「車の台数が少ないから車関連費が低い」とは結論づけません。

比較対象は都道府県ではなく、家計調査で同じ条件がそろう主要52都市です。札幌市は、家計調査の当該地域区分を読者向けに表記したものです。

札幌市の交通事情:車なしで動ける範囲は? 車があると助かる場面は?

札幌では、雪の季節を含めて「地下鉄の駅に出られるか」が移動の分かれ目です。さっぽろ・大通の都心側と、駅から先をバスで進む住宅地とでは、車を使わない日の組み立て方が違います。

地下鉄3路線と、都心の地下の歩道

札幌市営地下鉄は南北線(麻生―真駒内)、東西線(宮の沢―新さっぽろ)、東豊線(栄町―福住)の3路線です。市電は西4丁目・すすきの・西線沿線を回ります。都心では札幌駅前通地下歩行空間がJR札幌駅側からすすきの側までの地下の歩行経路につながっています。南北線さっぽろ駅・真駒内方面の時刻表は、平日8時台14本、12時台8本です(2026年8月1日改正の掲載時刻表を10月3日確認)。本数はこの駅・方向の例です。

地下鉄の終点から先はバス、手稲には別の足

札幌市の地域公共交通計画は、地下鉄・JRを軸にバスを接続するネットワークを示しています。じょうてつバスは真駒内駅から藤野・定山渓方面などを結び、12J系統などの真駒内駅―定山渓間はおおむね毎時1便と案内しています(2026年10月3日確認)。手稲区では予約して乗る「チョイソコていね」が2025年4月から本格運行になりました。駅より先の移動は地区ごとの便を確認したいところです。

冬は「車があれば必ず楽」とも言えない

札幌市は生活道路の除雪を地区ごとの状況で判断しています。冬に車で送迎・買い物をするなら、自宅前の雪処理や立ち寄り先の駐車環境まで含めて考える必要があります。逆に地下鉄沿線なら、道路の積雪状況に左右されにくい移動経路を選べます。駅から離れた場所への頻繁な移動があるかと、冬に自分で運転するかを別々に判断してください。

車なしの場合の運賃例

札幌市交通局の料金表では、地下鉄大人普通運賃は1区210円、2区250円です(2026年10月3日確認)。発着駅間の距離で区分が変わるため、これは一乗車の目安です。駅までバスを使う場合は、実際の経路で乗継運賃も確認してください。

出典

路線・時刻・運賃の根拠は札幌市・札幌市交通局と交通事業者の公式資料です。Googleマップは位置関係を見るための補助です。公式資料の確認日:2026年10月3日。

札幌市内で車が必要になりやすい区は?

札幌市10区それぞれの、通勤・通学に自家用車だけ、自転車だけ、公共交通機関だけ、オートバイだけを使う人の割合を一覧にしました。

この表は、自家用車のみ利用の割合が高い区から順に並べています。つまり、表の上のほうにある区ほど、通勤・通学で車がよく使われているということです。

順位 区 自家用車のみ利用 自転車のみ利用 公共交通機関のみ利用 オートバイのみ利用
1 清田区 51.2% 4.0% 11.1% 0.1%
2 手稲区 45.3% 5.7% 21.5% 0.1%
3 南区 41.2% 3.4% 20.9% 0.3%
4 北区 38.6% 8.8% 22.6% 0.1%
5 東区 37.1% 8.3% 24.2% 0.1%
6 厚別区 36.1% 4.7% 29.6% 0.1%
7 白石区 34.6% 5.8% 30.9% 0.1%
8 西区 32.7% 6.3% 30.5% 0.1%
9 豊平区 29.1% 5.5% 34.7% 0.2%
10 中央区 19.9% 9.2% 29.2% 0.1%

2020年国勢調査の15歳以上の通勤者・通学者のうち、自家用車だけ、自転車だけ、公共交通機関(鉄道・電車、乗合バス)だけ、またはオートバイだけを使う人の割合です。公共交通機関の割合は「鉄道・電車のみ」と「乗合バスのみ」の合計で、どちらも国勢調査がそのまま集計している区分です。複数の交通手段を使う人は含みません。いずれも地域の参考指標であり、各世帯に車や自転車・オートバイが必要かを判定するものではありません。

東京23区版・横浜市版の記事に掲載している「登録乗用車/100世帯」にあたる区別の登録台数は、運輸局が公表する市区町村別の資料の形式・区分が都市ごとに異なり、他都市版と同じ定義(自家用の乗用登録車、軽自動車を除く)で確認できなかったため、今回は掲載を見送りました。

出典:総務省統計局「令和2年国勢調査」表17-2。

実際に住んでいる世帯はどうしている?

北海道の自家用乗用車普及率は0.986台/世帯

一般財団法人自動車検査登録情報協会の集計では、北海道の自家用乗用車(登録自動車と軽自動車の合計)の世帯当たり普及台数は0.986台/世帯です。自家用乗用車保有台数は277.3186万台、世帯数は281.2839万世帯。47都道府県中40位で、1台に満たない8都道府県の中では8番目に低い水準でした。

この値は、札幌市単独ではなく北海道全体の参考値です。また、保有する世帯の割合そのものではなく、保有台数を世帯数で割った値です。100世帯あたり約99台であるため、保有世帯は最大でも約99世帯、車を持たない世帯は少なくとも約1世帯になります。複数台を保有する世帯がある場合、保有世帯の割合はさらに低くなります。

札幌市の通勤・通学は、自家用車だけを使う人がいちばん多い

2020年国勢調査(表17-2)では、札幌市の通勤・通学者のうち自家用車だけを使う人は35.1%、自転車だけを使う人は6.7%、公共交通機関(鉄道・電車、乗合バス)だけを使う人は26.4%でした。自家用車だけを使う人の割合は全国平均(46.9%)より低い水準です。公共交通機関だけを使う人の割合は全国平均(19.3%)を上回り、自転車だけを使う人の割合は全国平均(9.8%)を下回ります。

この数字は2020年国勢調査・表17-2の「自家用車のみ」「自転車のみ」「鉄道・電車のみ」「乗合バスのみ」区分による、通勤・通学者に占める割合です(常住地による人口が対象)。

交通費は全国平均より低い傾向

車を持たない場合の移動費まで、この家計調査だけで個別に算出することはできません。ただし「交通」の年間支出額は、札幌市で53,281円、全国平均で68,431円です。自動車等関係費も交通の年間支出額も、全国平均を下回っています。自動車等関係費だけを見て、個別世帯の支出がどれだけ変わるかを決めることはできません。

札幌市の交通費(年間) 53,281円

札幌市のガソリン代(年間) 57,760円

全国平均の交通費(年間) 68,431円

全国平均のガソリン代(年間) 72,474円

勤務先・通学先、保育園や病院への移動、駐車場の有無などで必要な移動手段は変わります。ここでは、都市の平均的な家計支出と個別家庭の選択を同じものとして扱いません。

まとめ

北海道全体の自家用乗用車普及率は0.986台/世帯で、47都道府県中40位でした。保有世帯は最大でも約99%、少なくとも約1%の世帯は自家用乗用車を保有していないと読めます。

家計調査では、札幌市の自動車等関係費は257,783円で、主要52都市中43位でした。交通の年間支出額も53,281円で、全国平均の68,431円を下回っています。国勢調査では、通勤・通学に自家用車だけを使う人の割合は35.1%、公共交通機関だけを使う人の割合は26.4%です。

この数字だけで「札幌で車が必要か」は決められません。ただ、札幌で車を維持するかを考えるときは、車関連費だけでなく、通勤・買い物・レジャーなどの移動にかかるお金や、公共交通・自転車・駐車場の使いやすさも、あなたのライフスタイルに当てはめて確認してみましょう。

このデータの見方

使用したのは、総務省統計局「家計調査」の2025年・二人以上の世帯における1世帯当たり年間支出額です。自動車等関係費には自動車購入費も含まれ、車を保有しない世帯も集計対象です。購入量、保有台数、1台当たりの維持費、個別家庭の予算を示すものではありません。

出典:総務省統計局「家計調査」(e-Stat)2025年・二人以上の世帯・主要52都市および全国。金額は1世帯当たり年間支出額。自家用乗用車普及率は一般財団法人自動車検査登録情報協会「令和7年 自家用乗用車の世帯当たり普及台数」(令和7年3月末の保有台数/令和8年1月1日の世帯数)による。自転車・自家用車等の通勤・通学利用割合は総務省統計局「令和2年国勢調査」表17-2による。駐車場・ガソリン単価は総務省統計局「小売物価統計調査」(2026年8月)による。

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